異物誤食②
以前にも異物誤食の記事を書いてますが、また別のワンちゃんのお話です。
13歳のラブラドールレトリバーのおじいちゃんワンコで、他の病院で1週間前に狂犬病の注射を打った日から吐き気が続いていて元気食欲がなくなってきたということで来院されました。
お腹に超音波を当ててみると胃の中は液体が一杯に溜まっていて、その先の腸の中に異物の影が映ってきました。

ワンちゃん自身が自力で立てないほど弱っていたため麻酔をかけるのが心配でしたが、この影が体調不良の原因である可能性が高かったため手術の必要性とリスクをご説明をし、すぐに手術をさせていただきました。
手術で取り出した異物がこちら。

洗ってみるとふわふわの毛の塊で、飼い主様曰くヌイグルミの尻尾で、食べたとしたらかなり前とのことでした。

その後数日間点滴入院して元気におうちに帰っていきました。
前に書いた記事でもそうでしたが今回の異物も食べてすぐではなく、数か月して腸閉塞を起こしていたため飼い主様が原因にすぐに気付けなかったのが診断時の悩み所でした。
いたずら癖のない子でも万が一があるといけないのでワンちゃんネコちゃんの口の届く範囲の物には日頃から気を付けたいですね。
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