抗がん剤治療の効果判定

腫瘍に対して抗がん剤治療を行う場合、頻繁に検査が必要になることがあります。今回はその理由をご説明します。

こちらは胸の中にリンパ腫(縦隔型リンパ腫)ができてしまったネコちゃんのレントゲンです。

胸の中の広い範囲を腫瘍の組織が埋めてしまい心臓や肺が押されて呼吸が苦しい状態でした。

最初にL‐アスパラギナーゼという抗がん剤を使用しましたが、再診時のレントゲンには変化がみられず、ネコちゃんの呼吸の荒さも変わりませんでした。

次にビンクリスチンという抗がん剤を投与したところ胸の中の白い範囲が小さくなり、腫瘍が小さくなったことが分かります。心臓のシルエットも見えてきました。

その次にシクロホスファミドという抗がん剤を投与したところ胸の白い影はさらに小さくなり、ネコちゃんも元気に走り回れるようになりました。

こうしてビンクリスチンとシクロホスファミドという抗がん剤がこの子には効いてくれていると判断し、その後の治療方針が決定しました。

腫瘍に対し抗がん剤治療を行う場合、ある程度決まった治療方針はありますが、きちんと効いてくれるかどうか、副作用が強く出過ぎないかは個人差があります。

そのためより効果的でより安全な治療を行うために治療前だけでなく治療開始後にも慎重な検査が必要になるのです。

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