June 6, 2020

こちらの写真の猫ちゃんは一見鼻にケガをしているように見えます。

ただ、一般的な外傷や皮膚炎に対しての治療では治りが悪くジクジクが続いていました。

そこで鼻の組織の一部を取って病理検査をしてみると、悪性腫瘍という結果。

猫の皮膚腫瘍は様々な部位にできますが、色素の薄い耳介鼻鏡眼瞼などには扁平上皮癌という皮膚腫瘍ができることがしばしばあります。

その治療は鼻鏡切除術という腫瘍を含めた鼻の先端を切除する治療法が第一選択となりますが、見た目の印象が変わるため手術をする側も受ける側も少しためらってしまう手術です。ですが腫瘍が進行していくと範囲が広...

July 21, 2019

吐いていていつもより少し元気がないというワンちゃん、検査してみるとお腹の中に大きな塊が見つかりました。

また、その周りでは出血している様子もあったためその日のうちにすぐ手術となりました。

お腹を開けてみるとすぐ大きな塊があり、一部からは湧き出るように出血が。

その塊は肝臓に繋がっていたため、肝臓の一部ごと切除手術を行いました。

手術後はすっかり元気になってくれて今では元通りの生活を送れています。

肝臓腫瘍はこれだけ大きいものが出来ていても症状が元気消失や食欲不振、嘔吐などその他の病気と分かりづらいことが多く、全く無症状のことも少なくありません...

July 31, 2018

猫ちゃんの背中にゴロッとしたしこりができているのに気付くことがあります。

このような場合に疑わしくなる病気に、注射部位肉腫という腫瘍があります。

名前の通りワクチンなどの注射をした部位にできる腫瘍なのですが、ワクチン以外の刺激でもできることがあります。

この腫瘍の厄介なところは、浸潤性(周囲への広がり)が高いため、見えているしこりを切除しても高い確率で再発してしまうという点です。

そのため手術の際にはかなり広い範囲を切除しなくてはいけません。

腫瘍の発生を予防するために、不必要なワクチン接種を避けるという方法があります。例えば3種ワクチンで十...

July 22, 2018

 ワンちゃんで肛門の周りにしこりができた場合、まず疑うのが肛門周囲腺腫という腫瘍です。

こちらのワンちゃんもちょっと分かりづらいですが、肛門の上にしこりが2個できています。

 この腫瘍は性ホルモンの影響で成長する腫瘍のため、去勢手術をして性ホルモンの影響をなくすだけでもだんだん小さくなっていきます。

この子も細胞診の検査で肛門周囲腺腫の可能性が高いと診断し、去勢手術のみでしこりは小さくなりました。

ただし、肛門周囲腺由来の腫瘍であっても悪性のものや、その他の腫瘍もあるため、肛門の近くのしこりだから全部去勢手術で大丈夫、というわけではありませ...

June 7, 2018

脾臓のしこりは比較的よくみられる病気ですが、症状がない場合が多いため、気付かずに進行していることが多い病気の一つです。

健康診断で超音波検査をした際に偶然見つかるといったこともよくあります。

統計では約半分が良性腫瘍腫瘍ではない病変で、残りの半分が悪性腫瘍という報告がありますが、悩ましいことにそのどちらであるかをはっきり診断するためには手術で脾臓を摘出して病理検査をしないと分からない場合が多いのです。

実際に摘出手術を行うかどうかは、麻酔や手術のリスク、予想される予後、治療費などを踏まえて飼い主様と相談して決めることになります。

最初の写...

February 22, 2017

去勢手術をしていないオスのワンちゃんでこのようなお尻のできものが見つかることがあります。

その原因として最も多いものは肛門周囲腺腫という腫瘍です。

良性の腫瘍ではありますが、大きくなると破れたり排便に支障をきたすこともありますので、放っておいて大丈夫、というものではありません。

この腫瘍の面白い特徴として、性ホルモンの影響を受けるため去勢手術をするだけでも小さくなることがあります。ただ、去勢後の反応が悪いこともありますので手術で取れるものであれば去勢手術と同時にしこりの切除を行います。

もちろんお尻のしこりなら必ずこれ、というわけではありま...

January 4, 2017

 乳腺腫瘍はワンちゃんネコちゃんでできやすい腫瘍の一つです。

の場合、乳腺腫瘍の良性と悪性の割合はおよそ半々と言われ、正確な診断には病理組織検査が必要になります。

の場合は確定には同じく病理組織検査が必要ですが、ほとんどが悪性腫瘍で再発や転移も起こりやすいため、積極的な治療が必要です。

こちらのワンちゃんも胸に沢山のしこりができているのが分かります。

左側(赤矢印)にも右側(青矢印)にも多くのしこりがありますが、一度に全てを摘出すると皮膚が突っ張り過ぎてうまくくっつかない可能性があるため、片側ずつ上から下まで切除する手術を行うこととしま...

November 17, 2016

 ネコちゃんの指の間にできたしこりに飼い主様が気付き来院されました。(写真は毛刈りをした後ですが、実際には毛に隠れてもっと見えにくいものでした。)

2mmほどの非常に小さなしこりでも、細胞をみてみると肥満細胞が沢山出ており診断は肥満細胞腫という腫瘍になります。

ネコちゃんの皮膚にできる肥満細胞腫は良性腫瘍のようにあまり広がらないタイプが多いものの、中には周囲に広がっていく厄介なタイプもありますので治療は手術が第一選択です。

こちらのネコちゃんも手術で無事にしこりを切除できました。

指の間のこんなに小さなできものに気付けるご家族の観察眼という...

September 9, 2016

良性の皮膚腫瘍の場合、治療は外科切除で完治が期待できますが、腫瘍ができている場所によっては手術後の治りが厄介なこともあります。

こちらのワンちゃんは尻尾にできたしこりから出血してジクジクしているということで来院され切除手術をすることとなりました。

同時に前足にできていたしこりの切除も行いました。

尻尾や足先の皮膚はあまりゆとりがなく伸びない為、手術後に皮膚を合わせるのが難しくなります。それに対処するために周囲から皮膚を伸ばしてきたり、皮膚移植を行うこともあります。

前足の方はうまく皮膚が寄ってくれて閉じることができましたが、尻尾の傷はしっか...

August 22, 2016

発情出血中のメスのワンちゃん、お尻から何か急に飛び出してきたということで来院されました。

見てみると陰部にピンク色の塊が飛び出しています。

それまでなかったものが急にということで膣脱の可能性も考えられましたが、指で触ったり、針を刺して細胞を診る検査(細胞診)をして、膣にできた腫瘍の可能性が高いと診断いたしました。

 細胞診の写真……線維状の細胞がごそっと塊で採れていて腫瘍が疑われます。ただ、この検査で何の腫瘍かを確定したり、良性悪性を決定するものではありません。

治療は膣の壁からキノコのように伸びている腫瘍を切除し、同時に避妊手術も行いまし...

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May 17, 2020

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