膣の腫瘍(膣線維腫)

発情出血中のメスのワンちゃん、お尻から何か急に飛び出してきたということで来院されました。 見てみると陰部にピンク色の塊が飛び出しています。 それまでなかったものが急にということで膣脱の可能性も考えられましたが、指で触ったり、針を刺して細胞を診る検査(細胞診)をして、膣にできた腫瘍の可能性が高いと診断いたしました。 細胞診の写真……線維状の細胞がごそっと塊で採れていて腫瘍が疑われます。ただ、この検査で何の腫瘍かを確定したり、良性悪性を決定するものではありません。 治療は膣の壁からキノコのように伸びている腫瘍を切除し、同時に避妊手術も行いました。 その後しばらくしてキノコの付け根で硬く盛り上がっていた組織も軟らかくなり徐々に引いていって一安心となりました。 膣腫瘍の多くはホルモン依存性のため避妊手術を同時に行うことで再発の予防に役立ちます。 言い換えれば、若いうちに避妊手術をしておけば腫瘍の予防になるということで、やはり早期の避妊手術、大事ですね!

卵巣腫瘍

他の病院でお腹の中に腫瘍が見つかり様子を見ていたもののあまり調子が良くないということでセカンドオピニオンとして来院されたワンちゃん、 お腹を触るとテニスボールよりも一回り大きな塊が触れました。 レントゲンでもしっかり映っています。 16歳という高齢で麻酔をかけるのも心配でしたが、このままにしておくのも心配なため、飼い主様との相談の結果手術を行うこととなりました。 取り出したしこりは直径8cmほどの大きな腫瘍で、病理検査の結果、卵巣の性索間質性腫瘍(顆粒膜細胞腫の可能性)というものでした。 手術後は再発や転移の予防として抗がん剤治療を行うこともありますが、今回は積極的な追加治療は行わず定期的な再発のチェックのみとなりました。 術後数か月経った現時点でももりもり食べて元気に過ごしています。

抗がん剤治療の効果判定

腫瘍に対して抗がん剤治療を行う場合、頻繁に検査が必要になることがあります。今回はその理由をご説明します。 こちらは胸の中にリンパ腫(縦隔型リンパ腫)ができてしまったネコちゃんのレントゲンです。 胸の中の広い範囲を腫瘍の組織が埋めてしまい心臓や肺が押されて呼吸が苦しい状態でした。 最初にL‐アスパラギナーゼという抗がん剤を使用しましたが、再診時のレントゲンには変化がみられず、ネコちゃんの呼吸の荒さも変わりませんでした。 次にビンクリスチンという抗がん剤を投与したところ胸の中の白い範囲が小さくなり、腫瘍が小さくなったことが分かります。心臓のシルエットも見えてきました。 その次にシクロホスファミドという抗がん剤を投与したところ胸の白い影はさらに小さくなり、ネコちゃんも元気に走り回れるようになりました。 こうしてビンクリスチンとシクロホスファミドという抗がん剤がこの子には効いてくれていると判断し、その後の治療方針が決定しました。 腫瘍に対し抗がん剤治療を行う場合、ある程度決まった治療方針はありますが、きちんと効いてくれるかどうか、副作用が強く出過ぎないかは個人差があります。 そのためより効果的でより安全な治療を行うために治療前だけでなく治療開始後にも慎重な検査が必要になるのです。

精巣腫瘍

去勢手術をしていないオスのワンちゃんで高齢になって見られることの多い腫瘍の一つが精巣の腫瘍です。 特に陰睾といって精巣が本来の場所まで下りてきていないでお腹の中や皮下にある場合は将来腫瘍になる確率が高くなります。 こちらのワンちゃんは左足の付け根付近にあった皮下陰睾の精巣が腫瘍化して大きくなっています。 手術で摘出して病理検査を行った結果は精巣腫瘍の一つ、セルトリ細胞腫というものでした。幸い、手術後の経過は順調で再発や転移はみられていませんが、中には手術から数か月以上経って再発や転移を起こすこともあるので今後も注意が必要です。 精巣腫瘍は多くの場合手術で完治することが多いですが、再発や転移を起こすこともあり、また腫瘍がホルモンを作ることで骨髄が影響を受けて致命的な貧血や免疫不全になったりすることもあります。 若い頃に去勢手術をしてあげることで防げる腫瘍ですので、生後半年を目安に手術をしてあげましょう!

最近の記事
月別の記事
カテゴリ一覧
Follow Us
  • Facebook Basic Square

診療科目

- 一般診療
- がん(腫瘍科)
- 予防(ワクチン・フィラリア)

- ノミ・マダニ駆除-

外科手術

- トリミング・シャンプー

- ペットホテル

診療時間

9:00 AM - 12:00 AM

4:00 PM - 7:00 PM

月曜日-土曜日

 

9:00 AM - 12:00 AM

日曜日

​木曜日休診

住所

神奈川県平塚市東八幡2-1-7

 (駐車場4台あり)

 

電話番号

0463-71-5551

 

© 2015 by Shippo Animal Clinic.