リンパ腫

ワンちゃんネコちゃんにできる腫瘍の中でよくみられるものの一つにリンパ腫があります。 リンパ腫というのは白血球の中のリンパ球という細胞に由来する悪性腫瘍です。リンパ球はリンパ節や脾臓などのリンパ組織というところに普段多くいるのでそこから悪性腫瘍ができることが多いのですが、リンパ組織に限らず体の色々なところから発生します。 また、その進行の速さも様々なので一筋縄ではいかない難しい腫瘍です。 発生部位はワンちゃんでは顎の下やわきの下、膝の裏などにあるリンパ節が腫れる多中心型というタイプが一番多く、ネコちゃんでは腸などに腫瘍ができる消化器型というタイプが一番多くみられます。 診断はまず腫れている箇所に針を刺してそこにある細胞を調べる細胞診という検査を行います。 するとリンパ球に似た細胞が沢山採れてきます。 上の写真にはリンパ球に似た丸い細胞が沢山みられます。黄色矢印で示した細胞は正常なリンパ球に近い大きさですが、青矢印で示した腫瘍細胞はそれよりもずっと大きなサイズになっています。また、赤矢印で示したような分裂している細胞も沢山みられます。このような細胞がみられた場合には悪性度の高いリンパ腫と診断できます。 しかし、悪性度の低いリンパ腫の場合には正常なリンパ球とよく似た細胞ばかりなので細胞の大きさや形だけでは診断がつけられません。そのような時には腫れているリンパ節やしこりになっている部分を切除して、病理組織検査によって診断いたします。 他にも、遺伝子検査で腫瘍細胞のタイプを調べたり、血液検査、レントゲン検査、超音波検査などで腫瘍の広がりや全身への影響を調べたりします。 色々と検査をすると

コクシジウム症

ノラの子猫を保護した時、お腹に寄生虫がいることがよくありますが、その中でもよく見つかることの多い寄生虫の一つが、このコクシジウムという原虫です。 原虫とは、ゾウリムシやアメーバのような単細胞の生物で細菌よりも複雑な構造を持った生物です。 なのでサナダムシのように目で見える大きさではなく、顕微鏡で観察して見つけることができます。 コクシジウムが感染していても症状がないことも多いですが、栄養状態が悪かったり、免疫が低下していたり、強いストレスがかかっていたりすると症状が現れます。 よくみられる症状は下痢で、うんちがゆるめという程度から水様便までさまざまです。 他に、嘔吐や発熱、食欲不振、脱水の原因になることもあります。 治療はコクシジウムに対しての飲み薬(駆虫薬)で行います。 そして大事なことは環境を清潔に保つことです。糞便をすぐに片付けたり、ケージや飼育用品を熱湯でまめに消毒することでコクシジウムを広げないように気を付けましょう。

マラセチア皮膚炎

ワンちゃんでよくみられる皮膚病の一つ、マラセチア皮膚炎についてお話しします。 マラセチアというのは、ワンちゃんネコちゃんの表皮に普通にいる酵母様真菌というカビの仲間です。 普通にいるものなので数が少ない時にはあまり悪さをしませんが、マラセチアが増殖すると皮膚炎を起こします。 マラセチアが増えやすくなる原因として、 ・暑くてジメジメした季節 ・脂漏症(アブラ症)の犬種‥‥ウェストハイランドホワイトテリア、バセットハウンド、 ダックスフンド、アメリカンコッカースパニエルなど ・皮膚のバリアが弱くなる他の皮膚病‥‥アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、 甲状腺機能低下症などのホルモン疾患 などがあります。 症状は、 ・皮膚の強いかゆみ ・脂っぽいにおい ・ベタベタした皮脂やフケがあり、赤くなった皮膚 ・長引くと黒ずんできたり(色素沈着)、ゴワゴワした厚い皮膚(苔癬化)にもなります。 検査は、皮膚にテープを貼り付けて顕微鏡で観察し、マラセチアを見つけます。 下の写真で紫色の米粒のように見えるものがマラセチアです。 治療はマラセチアに対しての飲み薬(抗真菌薬)と薬用シャンプーがあります。 ただし、細菌感染やアトピー性皮膚炎などのマラセチア皮膚炎以外の皮膚病が一緒に起こってる際はそちらの治療も必要になります。 そして、体質的に皮脂が多い(脂漏症)ワンちゃんの場合には治療で一度よくなってもまた繰り返しやすいですので継続的なケアが必要になります。 皮膚病は原因が分かりにくかったり治療が長引いたりすることの多い病気ですが、粘り強く一緒に頑張りましょう。

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